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色上質紙 とは、
DM・封筒・パンフレット・書籍の中扉などに主に使われる
色数豊富な上質紙のことを言います。
比較的安価で、色数が豊富です。
弊社がよく使用する色上質紙の見本には、なんと33種類の色上質紙があります。
色のついている紙は使い勝手が良い場合もありますが
やっぱりどうしてもありきたりな印象になりがち。
そんな色上質紙で、何か格好良く面白い表現ができないかと考える
デザイナーの皆様のために
印刷工程の中で一工夫してみようと思います。
検証
印刷工程で印刷物に特殊な効果を出せるニスを使うことによって、
特殊加工をしたような効果が出るのでは?
検証スタート
検証物
今回用紙は、紀州の色上質紙から最も色の濃い「黒」を使用し、ニスを印刷した時の効果を
見ます。
使用するインキは
・グロスニス:光沢感の出るニス
・メジウム:ニス部分の下地
・スミ:ニス部分の下地
これらの掛け合わせで効果を見ます。
ニスの他にもインキを利用している理由ですが・・・
まずメジウムとは、インキの特性値を変えずに濃度を落とすための
無色透明のインキ(希釈剤)ですが
色調濃度調整の他にも、オーバーコートやアンダーコート用としても使用されます。
今回は、色上質という非塗工紙の為にニスの紙への浸透を防ぐ狙いで、
アンダーコートとして使用してみます。
またスミは、今回の紙色が黒なのでニスの下地として印刷し、
ニス部分を強調する狙いがあります。
印刷結果
写真ではわかりづらいかもしれませんが、社員で比較した結果、特殊加工をしたような
効果という点で一番それを発揮したのは、メジウム × スミ × グロスニスでした。
以下、
スミ × グロスニス > メジウム × グロスニス > グロスニスのみ
という結果になっています。
想像通り、グロスニスの下地にメジウムを引くことによりニスが紙に染み込むのを
防いでいるようで、グロス感が出ている様に感じます。
また、下地にスミを刷ることにより濃度感が増し、
ニス部分が引き立っている様に見えています。
(是非、実際の検証物をご覧になってください)
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